ネットワークで接続された多数のコンピュータの資源を活用することで、あたかも1台の大規模なコンピュータのように動作させる技術。
語源は、「Power Grid(高圧線送電網)」で、コンピュータを組み合わせることで、その処理能力を電気のように、発生場所や設置場所を気にせずに利用できるようにしようという発想から来ている。
現在実現されているグリッドコンピューティングには大きく分けて二つの種類がある。
一つは、ローカルなネットワーク内のコンピュータを結び、プラットフォームとなるミドルウェアによって資源を共有し、割当を最適化するもの。これは、従来のスーパーコンピュータのような使われ方をするもの。(疎結合の超並列コンピュータのようなもの。)
もう一つは、インターネットに接続されたコンピュータの空き時間を使って計算を行って、それを中央のコンピュータに送信することで、巨大な計算を行おうとするもの。一つ目のグリッドコンピューティングと異なり、資源の共有や割当ての最適化はあまり考慮しない。これの適用事例は、地球外知的生命体の探査を行うSETI@home(UCバークレー)等がある。
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